お別れパーティー

研究室の皆(5人)で夕食を食べた。ショーンがお嫁さんを連れてきたので全員で6人になった。主にサンディエゴやカリフォルニアについてと研究科のゴシップについて話して、結構盛り上がった。もう5年もいるとボスに気兼ねすることも全く無くなるし、自分で自分のことを古株だと思い出すので遠慮なく色んなことが言える。これが1年目だとまず英語もわからないし、周りが話している話題もわからないしで自分のわからないことを聞き返せずただ微笑を浮かべて座っているだけだったのだけど、気持ちに余裕が出てくると「遠慮なく聞き返す」ことを覚える。これがでかい。聞き返すためにはある程度話の輪に入っていて、慣れないうちはかなりの勇気を必要とするけれども、聞き返すことで話の輪に参加することができ、ポジティブフィードバックを作り出すことができる。
私が良く使う聞き返すためのフレーズ(頻度順):
1. "I'm sorry?"
2. "What's that?"
3. "Say it again?"
4. "I couldn't hear."
これらは組み合わせて使うことも出来ます。簡単すぎてアホらしいかもしれませんが、基本が大事なのです。体を乗り出していかにも相手の言っていることに興味がある、ということを示して言いましょう。ちなみに英語がわからないときに使ってしまいがちな"What do you mean?"は攻撃的に取られてしかめっ面をされたことが何度もあるので私は使いません。「お前は何が言いたいの?」と聞こえてしまいます。
聞き返して、「あー、なるほど」となってから自分の話に持っていけたら何も困ることはないのですが、それができない内は聞き返すだけに終わってしまうかもしれません。でもへこたれずに会話に参加しようという意思表示をしていればそれなりに会話に参加している感じを得ることができます。そうしているうちに自分のことについて話題を振ってくれるかもしれません。海外に出た日本人(アジア人)ならほとんどの人は何度も体験する試練です。でもこれを乗り越えるとあとは楽なものです。私は3年目にパーティーで遠慮なく聞き返せるようになって、5年目に会話の主役(の一人)になれるようになりました。なげーよとか言わないでください(笑)何事も忍耐です。